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愛するべき人を、愛せなくなった私

彼には、奥さんと子供さん
私には、主人・・・。

本来愛するべき人を、愛せなくなった私。

主人以外、誰も愛しちゃいけないって言い聞かせてきてた。
しかし彼から愛してるって告げられて、私の心は大きく揺らいだ。

そして、まだ見ぬ携帯のディスプレイの向こうの彼に恋をした。

文字で伝え合う「愛してる」「大好き」
それから声で伝え合って・・・。

彼に会った。
歳は離れているけれど、そんなこと関係ない。
髪をなでられて、手を握ってくれた。
そして二人だけの空間で抱きしめあって、キスをした。

微笑む彼を私は愛しはじめてた。
子供さんがいる人とは・・・。

私の中にあった、ルールのようなものは、ルールに過ぎなかった。

これからは俺に甘えてほしい。心の支えになりたい、と彼は言ってくれた。

きっと家族にも彼は優しい微笑みを見せているにちがいないけど、
私の存在で笑顔になれているのなら・・・。
幸せかもしれない。

そんな彼さえも、愛していけたら・・・。
苦しくないよね。

私も家族に笑顔を見せていきたい。
彼の存在で笑顔になれてるから。

「君は俺の宝物だよ」っていう言葉・・・。
私にはそれが宝物。

ゴールのない恋愛だけど、ゴールがないぶん歩き続けたい。
二人で、ゆっくりと・・・。

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