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その時が来るまで

  • 2011年05月27日

私は今、森の中に居る。
見渡す限りの木々の中。
一人ただ歩く。

私は、どこに行けば良いのだろう。
私は、どこに行きたいのだろう。
私は、どこに向かえば良いのですか?

誰も居ない誰も応えてくれない。
見上げれば木々の間から空が見える。
私に翼があれば、あの空から答えが見つけられるかも。

でも私には翼がない。
気が着けば深い霧の中。
私は、ただ一人。
自分の姿すら見えなくなってしまいそう。

私は、どうしたら良いの?
自分自身に問いかける。

静かな深い霧の中。
静かな木々の森の中。

『無理して急がなくても良いよ』と私の中の私が言った。

私は目を閉じ耳を済ませ大きな森に抱かれるように眠る。

いつかは必ず霧はなくなる。
いつかは必ず周りが見える。

そして、また、いつか一歩踏み出す私。

今は森に抱かれ霧に優しく包まれ眠ろう。
その時が来るまで。

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