『おまえに好かれる男がうらやましいよ』って、
諦めたみたいに言うから、思わず言ってしまったあの日。
『好きだよ、もう。』
過去の恋愛を引きずっているふりをしていた。
もうあなたのこと、十分すぎるほど好きだったのに。
好きだって認めてしまえば、
これから先、どれほど辛い思いをするか知りながら、
好きだと言った。
始まりは私が選んだ。
あの日、私が軽く笑い流していれば、
一緒にはいられなかった。
そのかわり、
こんなに泣くこともなかった、一人の夜。
この恋の終わりも、きっと私が選ぶ。
選びっこないのに。
あなた以上の人なんていないのに。
恋の終わりを告げる、
その日の私がかわいそうすぎて、
痛々しすぎて、
時間が経つのが怖い。
こうやって一人の夜に泣いているほうが百倍もましだ。
どうか時が、過ぎませんように。
- From:はごろも
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- Date:2007/03/09 1:40:00
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