毎日会えた。
朝、いつもと変わらない顔でこっそり微笑んでくれた。
すれ違うたびに、優しい瞳で見ててくれた。
元気がないときは、階段室でこっそり抱きしめてくれた。
先に帰る私を、遠くから見ててくれた。
週に一度の幸せな時間。
あなたと一緒の数時間がどんなに待ち遠しかったことか。
出会えてすぐ、お互いの環境が変わった。
そして会えなくなった。
「出会ったのが遅かった」なんて時間のせいなんかには出来ない。
出会ったときにはもう決まっていたこと。
「答えの出ない間柄」になるべくして出会ったふたり。
一度だけ、再会出来た日。
昔と同じ様に、こっそり、でも暖かい瞳で遠くからみつめるあなた。
会えたから、顔を見れたから、また火がつくなんてそんなことなかった。
なぜって?
会ってなくてもいつだってあなたは私の心の中にいてくれるから。
毎日会ってた頃と今。
心の距離感は全く変わってない。
そばにいれなくても、会えなくても
いつだって心はそばにいる。
そのスタンスがあなたとわたしらしさ。
あの頃、一緒の空間から見ていたオレンジやピンクの夕焼けと同じ空。
夕焼けを見つめ、あの頃のことを思い出し
きっと今頃、あなたも見ているはず、なんて考えてると
「空きれいだね」
あなたからのメール。
そんな一言で、またお互いの心が繋がりあう。
誰も入り込めない
ふたりにしか分からない
わたしたちの絆。
- From:ハイアット
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- Date:2006/02/13 21:14
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