3年前、私はあなたに恋をしました。
あなたも私に恋をしてくれたと私は思っています。
私にとってあなたは理想そのものでした。
同じ職場だったので、家族といるより、私といる時間のほうが長いという優越感にひたりながら、私は毎日仕事に行くのが嬉しくて、楽しくて、あなたの仕事の手伝いをすることが、いつしか私の生きがいとなっていました。
毎朝、仕事に行く前に必ずかけてきてくれる、電話。
一日に何十回もの仕事中のメール。
顔が見えなくなると、すぐにメールしてくれましたね。
飲み会の時にはどんなに遅くなっても、迎えに行ける喜び。
そして次の日の朝、また家の近くまで迎えに行く・・・。
私とあなたの家は20キロ近く離れていたけれど、私には全く遠いと感じたことはありませんでした。
本当に、幸せでした。
離婚をせまったこともなければ、わがままを言ったこともありません。
何かをねだることもしなかったし、あなたに嫌われることが一番怖かったから、あなたが喜びそうなことをしてきたつもりです。
でも、あなたは飲みに行けば、行った先のお店の女の子と食事の約束をしてきたり、『心配だから・・・』と言っては、クリスマスに女の子と食事をしたり・・・。
私は問い詰めると自分が嫌われると思い、我慢してきました。
私が他の男性と食事に行くかもと伝えると、『勝手にどうぞ!!』と突き放すような言い方をしました。
私が悪いかもしれませんが、自分がしていることはいいんですか?少しでも問い詰めようとすれば、『嫌いになるぞ!!』と言われました。
3年の間に、幾度か別れの危機もありましたね。
その度、あなたは私の気を引こうと、一生懸命いろんなところに連れて行ってくれたり、優しくしてくれました。
でも、その度にあなたの口からはいつも『こんなところを誰かに見られたらやばい』とか、一緒に買い物に行けば『くっついてくるな』のごとく、離れて歩く・・・。私にはそれが一番辛かった・・・。
独りのときより、二人でいるほうが寂しいなんて辛すぎる・・・。
それでも私はあなたが好きでした。
自分が後から好きになったんだから、しかたがない。
既婚者を好きになったんだから、一緒にいてもらえるだけでもありがたく思わなければならない。
自分に言い聞かせました。
ある年のクリスマス、その時も別れの危機を乗り越えたばかりで、安堵の表情がまだ冷めてない頃でした。
あなたの口から『二人で貯金をはじめよう。少しずつ貯めて、どっか旅行に行ってもいいし、何か記念になるものを買ってもいいし。印鑑は任せるから、俺の下の名前でもいいし、好きなのを作っておいで。そうすれば、少しは俺の傍にいる気分になるでしょ?クリスマスの日に作ってきてほしいな。』
私は涙がでるほど、嬉しかった。これ以上の幸せはないと本心で思いました。
毎月、私は決まった時期に入金していました。
しかし、2ヶ月たっても、3ヶ月たっても、あなたからの入金はなかった・・・。
半年間我慢しよう。私は貯金を続けました。あなたに『○○(私)より金額が少なかったら、俺のプライドが許さん。金欠だから、ちょっと待って』と言われ、私は金額じゃないよと言ったよね。
なんとか、我慢に我慢を重ねて、5ヶ月間貯金をし続けましたが、私にはもうその通帳を持っていることすら辛くなってきていました。
だから、私は通帳を返したの。
誕生日、クリスマス、いくつかプレゼントをもらったけど、必ず『そのお金があったら、○○が買えた』などと言われ、私はだんだんとあなたの本心が見えなくなった。
何もしてあげることができないから、私に出来る事は限られてるから、私の出来ることは全てしてあげようと120%の気持ちで接してきました。
あなたは、自分に否が少しでもあると、絶対にそのことについては触れることすらしませんでしたね。
その証拠に通帳のことは、私がお返ししてからあなたの口から出てくることはありませんでした。
すごく自分が大事な人何だなぁとつくづく思いました。
自分が責められるような状況になる前に、相手を攻める。
すごくずる賢いところがあったから、相手を攻めるのには長けていましたね。
私は、あなたのことが好きです。
でも、あなたにはついていけない。
疲れました。振り回されるのはもうたくさんです。
私は純粋にあなたが好きでした。
あなたは純粋に人を愛したことがありますか?
理性で結婚したあなたに、私の純粋な気持ちがわかりますか?
あなたを愛したこと、あなたに尽くしてきたこと、後悔はしていません。
人の気持ち、大事にしてくださいね。
損得で物事を考えることもやめてください。
たくさんの思い出をありがとう。
そして、さようなら・・・。
- From:モンブラン
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- Date:2006/07/25 00:50
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