確かに、
確かに最初にあなたを好きになったのは、
私でした。
あなたと話をしているうちに、
あなたと一緒にいるうちに、
どんどん好きになっていました。
あなたと奥さんの話を聞いて、
なんてすてきな夫婦なんだろう。って・・・
なんて優しい旦那様なんだろう。って・・・
大好きで、理想の人でした。
どんなに好きでも、
あなたと今みたいな関係になるなんて、
かけらも思ってなかったです。
あなたが奥さんを、
どれだけ大切にしているかわかっていたから。
とっても仲良しなのを知っていたから。
だから、素直な私は、
あなたにたくさん好き好き言いました。
「私たちは前世で結ばれてたよ」
「私がもっと早く生まれてたら、絶対私と結婚してるよ」
「私たちは結ばれる運命だったんだよ」
って、いっぱいいっぱい気持ちを伝えてました。
でもね、
それだけで満足でした。
そんな気持ちを伝えるだけで。
ただただ、一緒にいられる時間があれば・・・
それだけで幸せだったのです。
欲も嫉妬も何もなかったのに、
あなたを独り占めしたいなんて、
奥さんのところに帰したくないなんて、
一人が寂しいなんて、
ちっとも無かったです。
本当に幸せだったんです。
いつしかあなたも私を好きになり、
始まってしまった、私たち。
どうして、どうして、
あなたは私を好きになってしまったのですか?
あなたが、私を好きになんかならなければ、
ずっと幸せのままでいられたのに。
こんな苦しい思いなんてしなくて良かったのに。
苦しさに勝てるほどの、幸せが欲しいです。
いっぱいいっぱい、私を好きになって下さい。
- From:あんぱんまん
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- Date:2007/03/20 22:24:00
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