こういう子どもがいたらどう？
僕は、ある日、この世に生まれてきた。
誰からも祝福される、光に満ちた命のはずだった。
なのに、僕だけは違った。
生まれてきたことさえ、人に言えない存在だった。
「お前が生きることは、他の人を不幸にするんだ。」
そう言われながら生きるのは本当に苦しくて、
生きる喜びと同じくらいの地獄の苦しみを味わった。
結局、誰もこの苦しみから救ってくれなくて、
いつか、自分でこの命を絶つしか、救われる方法はないみたいだ。
そして、人は慰める。
「大丈夫、きっとまた別の命に生まれ変わるよ」と。
だけど、僕のこの命は一度きりなんだ。かけがえのないものなんだ。
僕だけがどうして、こんな苦しみを味わうんだろう。
こんな子どもがいたら、なんてかわいそうなんだろうと思うけど、
これは私たちの愛。
不倫の愛。
出会ったこと、愛が生まれたことは、すばらしいはずなのに。
愛していることが許されないなんて。
愛することがこんなに辛いなんて。
なんて、かわいそうな、愛。
- From：あずきらいおん
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- Date：2007/02/24 23:45:00
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