「いつか、俺がおじいさんになって、ゆぅがおばあさんになって、
子供も手が離れて、何も守るものがなくなったとしたら、
のんびり一緒に余生が過ごせたらいいよね。だから、長生きしなきゃね。」
なおちゃんから、そんな言葉が聞けるなんてビックリだった。
それは同時に、今は不倫の関係でしかいられないよということを意味してるのだけど、
可能性がゼロじゃないということだけで、何だか救われた。
たとえゼロに近くても、2人の気持ちが一緒なら、それでかまわないよ。
寂しがり屋で、甘えん坊な、私となおちゃん。
本当は、常に一緒にいてくれないとダメな2人なのに、一緒にいられないね。
でも、一緒にいられなくても、想いは通じ合ってるよね。
メールを同時に送ってみたり、電話をしようとしたらかかってきたり。
同じ時、同じようなこと考えてるよね。
私が、新しいことに挑戦して、すごく不安だった時、メールしようとしたら
なおちゃんからの電話。
「ゆぅは、やれば出来る子なんだから、頑張れ!ゆぅなら、大丈夫!!」
って、励ましてくれたよね。
それでも歯車が噛み合わなくなって、喧嘩するときもあったね。
思うようにいかなくて、つらくて、どうして不倫なのかって、罪悪感にも襲われて、
どうしようもなくなって、何度か別れ話もしたね。
それでも、離れられなかった。
2人が出した答えは、「どんな形でもいい。繋がっていたい。」だったね。
会いたいとき会えなくても、メールも電話も、時々しかできなくても、
失くしてしまうよりは、どんな形でもいいから繋がっていたいって・・・。
平日のお昼にしか出来ない、メールと電話。
それでも、私にとっては、貴重な時間。
会えても、30分。
それでも、私にとっては、かけがえのない時間。
休日は、連絡が取れなくて、1日がすごく長く感じる。
本当はもう終わってしまったんじゃないかと、錯覚してしまいそうなくらい。
寂しさにつぶされそうになって、苦しくて、涙が溢れてくるけれど、
月曜日には、「おはよう。」ってメールが入ってくる。
なおちゃんは、ゆぅが寂しさに壊れてしまいそうなこと知ってるから、いつも心配してる。
「ゆぅが、遠くに行っちゃうような気がする。」って。
私は、どこにも行かないよ。というか、行けないの。
なおちゃんじゃなきゃ、嫌なの。
だから、どんな形でもいいから、繋がってる今が大事なの。
長い夜を越えて、また、なおちゃんから、「おはよう。」ってメールが入ってくる
その時を、今か今かと待ちわびてるの。
繋がってるって、実感できるから。
- From:ゆぅ
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- Date:2006/03/07 23:16
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