あなたと出逢って、何度目かのデートで行った歩道へ来た。
土曜の昼下がりは家族連れが散歩したり、
サイクリングをしたり、お弁当を広げていた。
あなたも今頃、この街のどこかでこんなことをしているのかな、なんて考えた。
あなたと座りいちゃついたベンチには、仲良さげな家族が陣取っていた。
嫉妬した。
私と一緒に来たあと、あなたも息子さんと来たって言ってたよね。
どんな気持ちで来たの?
何を考えてこの道を歩いたの?
あの時は怖くて聞けなかった。
今の私の気持ちと一緒ならいいのにって思った。
私は娘にばれないようにそっと涙を拭った。
あなたの家のある方を見た。
あなたの姿なんて見えるわけもなく、
ただ、幸せそうな家々と、輝く橋と、
渋滞してるたくさんの車が、ただただ、まぶしかった・・・
- From:ユッコ
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- Date:2006/10/01 0:56:00
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