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あふれる想い

遠い街で一人頑張ってる彼。
だけど、私は何もしてあげることができない。

今、彼は何してるかな?
お昼はちゃんと食べる時間あったかな?

職場での彼の姿を知ることはないけれど、
がむしゃらに頑張ってる姿が、
私の心の中にいつも浮かんでくる。

「中々メールできなくてごめんね」
「いいよ。ちゃんとわかってるからね。」

ちゃんと分かってくれてる。

重症の泣き虫で、寂しがりやで、
そんな気持ちをうまく口に出せなくて、
モジモジしてる。

そんな私を彼は見抜いて、
電話で謝ってくれたり、写メしてくれたり、
ムービーも送ってくれる。

「今、洗濯したところだよ」
「ご飯食べたよ」
「一緒に眠ろうね」

そんなメールも毎日くれる。

それ以上のことを求めてしまったら、
私は単なるわがままな女だなって、
思わずにはいられない。

ただね。

恋しくて恋しくて、
涙が溢れてしまうことがあるよ。

あなたがいる町は、
私がいる町からは、
どんなに見晴らしがいい場所に行っても見えないから。

すぐ手が届く場所に、
彼がいてくれたなら・・・

恋しくて涙して・・・

私も女だったんだって、
いつも思ってしまう。

どこかに忘れてたんだね。
こんな気持ち。

あなたが私に教えてくれたんだよ。

「愛してるからね」
テレながら言ってくれた、
ムービーは私の宝物だよ。

今度会えるのはいつになるかわからないけど、
あふれる想いをこぼさないように、
しっかり抱きしめておくね。

私を抱きしめてくれた時、
大切に大切に、あなたに渡したい。
しっかり受け止めてね。

「愛してるからね」
今夜は私がテレながら、
ムービーを送ります。

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