あなたと私のこの関係に、もう限界がきたの。
だから、今日はお別れを言うつもりで、あなたに会いました。
あなたのほんのちょっとの優しさと誠意を、
必死で必死で繋ぎ合わせて、
大丈夫だと自分に言い聞かせて。
この恋の火が消えないように、ただそれだけを願って毎日毎日、あなたを精一杯好きでいました。
私は、出来る限りの無理と我慢をしていたし、これからもするつもりだったよ。
それなのに・・・あなたは違ってた。
もう少し、たくさん会いたかったな。恋人らしいことがしたかったな。
もう少し、私を必要として欲しかったな。
今まで言えなかったことを最後に言ったのに、
「ごめんね」はずるいよ。
それが答え?
もう少し、あなたに誠意があったなら・・・こんなにつらくなかったのに。
無理なものは無理だと、あなたは思っていたんでしょ。
私だって、現実が分からないほど子供じゃないけど、
あなたの気持ちが私と同じでないことに、これ以上我慢し続けられるような都合のいい女にはなれないよ。
それなのに・・・
「ごめんね」と言うあなたを最後まで突き放せずに、
その腕にまた抱かれてしまった。
別れ際に「じゃあ、またね・・で、いいんだよね?」って・・・
次があるわけないじゃない。
答えは出てるでしょ。
それなのに抱かれた私もだらしないけれど、
きちんと突き放せないあなたも、ずるい男ね。
だから「大好きでした、バイバイ」
そう一方的にメール送ったの。
やっぱり・・・返事は来ないね。
分かっていた気もするけれど。
今になって考えてみれば、おかしなことばかり。
返事のないメールも、応答のない電話も、
全部全部、仕事のせいにしてたあなた。
それに騙されてた私。
好きだから見えなかったこと。
見ようとしなかった現実。
だんだん変わっていったあなたの気持ちも、対応も、
今なら分かるのにね。
それでも、なんでも、
あなたが大好きでした。
どうしようもないのは私のほうかな・・・
今でも、
あなたの腕の中で聞いたその声、甘い言葉、軽いジョーク。
ほっぺたくっつけて分け合った、あったかい体温、熱いキス。
どれを思い出しても、涙があふれてくるよ。
こんなにこんなに好きだったのに、
あなたは違ってた。
よく頑張ったね、私。
必死で必死で、あなたを好きだった。
もう二度とない、その腕枕の中で、
最後の瞬間まであなたを一生懸命好きでいた。
嘘でも嬉しかったよ、
ありがとう。
大好きでした、バイバイ。
- From:あずき
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- Date:2006/08/13 1:58:00
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