嵐の夜。
ただ、ただ、あなたへの想いを募らせる。
こんな夜に、あなたと同じベッドの中。
抱き合って雨音を聞きながら、
光る稲妻の中、お互いの体温で幸せに浸りたい。
まるで外とは別世界。
このまま永遠に、閉じ込められてもかまわない。
この世の終わりが来てもいい・・・
ふたりだけの世界へ行きたい・・・
そんな夢を描きながら、
心震わせて泣くの。
窓から見る街灯、あなたと私の住むこの街。
あなたは今、何を想っていますか?
やがて雨が止んで静かになると、
あなたの声、胸の奥に蘇って。
また 涙になるから、
どうかこのまま降り続いて・・・
「今すぐ会いたい」と、一度でも言ってみたい。
あなたの胸で、泣いて眠りたい。
あなたが好きと、こんなに自然に言えるのに、
正常でないふたりの関係。
「本気」という言葉に、
こんなにも説得力がないの。
もっともっと吹き荒れて。
この街が壊れるくらい、荒らして。
いっそこの世を終わらせて。
あなたと出会う前へ、連れ戻して。
- From:あずき
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- Date:2006/07/06 17:52
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