あなたと過ごしたお正月の7日間。
私は本当に本当に幸せだった。
こんなに長い時間、あなたといたことはなくて、
私はもう本当に舞い上がっていた。
でも、少しずつ何かが違っていた。
少しずつ少しずつ、私は不安になっていった。
あなたの当たり前の日常を、
私はわからないから、期待に応えられなかったり、
うまくできないことがあったりする度に、
心の真ん中にぽとん、ぽとんと水滴が落ちるみたいに、不安が広がる。
なにか注意される度に、どんどん卑屈な心が生まれてくる。
「奥さんなら、こうじゃないって思ってるんでしょ?」
奥さんなら、きっとこういうこともうまくできたり、
彼を困らせることだってないんだ。
勝てるなんて思ってない。
はじめから勝負にならないこともわかってるし、
したいとも思わない。
十分にわかっているのだから、
思い知らせないで。
「うちの奥さん馬鹿にしないでね」
冗談めかしていたけど、
本心でしょう?
私、馬鹿になんてしてないよ?
そんなおこがましいこと
一瞬だって考えたことないよ?
むしろ、
馬鹿にされるのは私のほうだ。
振り向いてもらえない、
望みのない人を好きになって、
選んでもらってもいないのに、
会えただけで喜んで。
馬鹿にされるのは、私のほうだ。
- From:ひの
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- Date:2007/01/17 21:53:00
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