次の約束

貴方に逢えた。　
けれど、別れ際は胸が痛いほど不安になる。

「今度はいつ逢える？」

貴方から聞いて欲しい。
貴方も同じ気持ちでいてくれたらいい。

臆病で自分に自信のない私は、自分からも聞けないまま、
無理に笑顔を作って、不安を押し殺して手を振るのです。

貴方はとても忙しい人。
そんな中、少しでも時間があれば声を聞かせてくれる。
メールもくれる。それだけでも感謝しなきゃ。
だけど、やっぱり一緒に居たいの。ずーっと傍に居たい。

神様は意地悪です。
なぜ彼女より早く、貴方と逢わせてくれなかったのでしょう。

もし　貴方と結婚できたなら、
彼女よりも、ずっと　ずっと　愛を注ぐのに。
彼女よりも、幸せにしてあげるのに。

わかってる。わがままだよね。
貴方が困るね、そんな事言われても。
すべてを承知で始めた恋だもの。
それに貴方は子供たちを絶対に悲しませない。

そんな貴方だから好きになったの。
笑顔で子供たちの事を話してくれた貴方だから愛したの。

だけどね･･･。
そんな話を聞きたくなくないほど、今は貴方を愛してしまったの。
矛盾してるよね。

すべてを受け入れる覚悟だったのに、今はそれができない。
貴方の困る顔、見たくないから。そんな事、絶対に言わないけど。

だからせめて、次の約束をちょうだい。
そうしたら、その日まで貴方を待ち焦がれる、幸せな女でいられるから。
貴方が大好きな笑顔でいられるから。

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