言葉ではもう伝えきれない。
出会った頃は、こんなに人を愛せるとは思っていなかった。
でも、あなたは私を大切にしてくれた。
たくさんの愛を私にくれた。
『一緒になろう』そう言ってくれた。
でも、小さな命は救えなかった。
たくさん流した涙は、きっと小さな光と一緒に天国へ昇っていったね。
それから月日は経ったけど、あなたが家に帰る度に不安が押し寄せてくる。
幸せは、不幸と一緒にやってくる。
愛してるの言葉も、繋いだその手も
抱きしめられたキスも
時に全てが不安に変わる。
3日間時間をくれ、きっちりとけじめをつけてくる。
その間、連絡はしない。
そう言って、あなたは玄関のドアをそっと閉めて出て行った。
いつもなら外まで送ってくのに、小さな声で
いってらっしゃいとしか言えなかった。
「賢くして待ってるから、次に会う時はただいまって私の所へ帰って来てね」
いつもより短いメールを送った。
メールもしないって約束したのにね。
返事もないと思ってたけど、
「うん、待ってて。いってきます」
短いメールが返って来た。
初めて、いってきますって言ったね。
いつもは「じゃあね」なのに。
信じて待ってる事しか出来ないけど
待ってるから・・・。
いってらっしゃい。
- From:るう
- View:840回
- Comment:0
- Trackback:0
- Date:2005/12/21 06:46
この手記の評価
下の★をクリックする事で、この手記を5段階で評価できます。お一人一度までとなっております。