いつもの決まった場所で私はアナタを待つ。
たくさんの人が行き来するこの場所で私はアナタを待つ。
たまに目が合う見知らぬ人。
フッと不安が頭を過ぎる。
もしかして変な服装をしてるのかな・・・
アナタと逢えると決まった時に、この洋服と靴と鞄を選んだ。
アナタと逢えると決まった時、この洋服を着てみて靴を履き、鞄を持って鏡の前に立った。
もうじきアナタが乗った列車が到着する。
いつも私は恥ずかしくて下を向いてアナタを待つ。
いつも微笑んでアナタを迎えようと思うのだけれど・・・
一瞬だけ顔を上げアナタが来る方向に顔を向ける。
心臓がドキドキする。
胸がキュンと鳴る。
そして、また私は下を向いてしまう。
鞄を持つ手に汗が滲み独り言。
あぁ~緊張する時間よ止まれ!
あぁ~ダメダメ彼に逢いたい!
目の前に誰かが立ち止まる。
顔を上げると、いつもの優しい笑顔の彼だった。
- From:二児の母
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- Date:2005/11/28 12:37
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