「今日は疲れた~」
…というメールが彼からきた。
私は、電話したい気持ちをグッと抑えて
「メールの返事は気にしなくていいから、早く帰って休んでね」
なんて、心にもない返事を送った。
良い子ぶっている自分に気付いて、
メールの文面とは裏腹に、ものすごく醜く感じた。
本当はもっとメールしたい。
早く帰って欲しくない。
疲れてる彼には、たくさん睡眠を取って欲しいけど、
たくさん休養できるということは、多くの時間を家庭で過ごすことで…
本当は嫌だけど、面倒な奴だとは思われたくなくて、嘘の優しさを送る。
もう彼からはメールが来ないだろうな、と思ってから約15分後。
「○○(私の名前)も疲れてるの?」と、一言返ってきた。
質問形式でメールを返すなんてズルイと思いながら。
そして、醜い心を隠しながら、
「返事貰ってごめん…」
…という始まりで、結局またメールを送ってしまった。
幾ら良い子ぶってみても、
彼からのメールを無視してまで彼に休んで欲しいと思えなかったから。
これはただ単に、自分への言い訳。
メールで嘘をつくことなんて容易い。
「疲れた」と言う彼からのメールで彼の状態を知るのではなく、
彼の顔を見て「今日は疲れてるんだな…」と思えたら、どんなに嬉しいだろう。
それなら「早く寝てね」と本心で言えるのに。
優しいようで、醜い嘘をつかなくても済むのに。
優しい嘘なんて、つかれても嫌なだけだと思うのに、
彼と私の関係では、必要な嘘だと思えるなんて、なんだか悲しい。
- From:遥
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- Date:2007/01/29 20:40:00
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