「一緒に飲んだ後は帰るよ。大丈夫?」
『何が?』
私にはそう言って誤魔化すことしかできなかった。
『大丈夫じゃないよ、そばにいて。』
そう言ったら、あなたは朝まで一緒にいてくれますか?
そんなことができないことくらいわかっています。
あなたから、「それはできないよ。」って困った顔をして言われるのが嫌だから。
酔ったら、好きな人に会いたい。声が聞きたい。
そばにいて抱きしめてほしい。
こう思うのは普通のことで、今までの私だったら迷わないで、メールしたり、電話していた。
でも、あなたを好きになってからは我慢してきた。
会えないことも、声を聞くことも、メールであなたの心と繋がることもできないってわかっているから。
酔っ払いすぎて、何度か夜中にメールしたこともあったけど、電話だけはしなかった。
それがせめてもの私のあなたへの思いだった。
ただ、この関係が壊れないようにと祈ることしかできなかったから。
一緒にいる時間を作ってくれただけで感謝しなきゃいけないんだよね。
わかっているの、忙しくて疲れていても私に会いに来てくれて、私を求めてくれる。
あなたは私を大事に思っていてくれている。
それだけで感謝しなきゃなんだよね。
どうしてだろう?
こんなにもそばにいたいと思うのは。
どうしてだろう?
あなたに甘えて、どんどんわがままになっていってしまうのは。
ごめんね、もう少しだから。
もう少しだけ、私の我儘を許してください。
- From:miko
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- Date:2006/11/01 10:02:00
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