あなたではない男に抱かれた帰りの電車。
改めてあなたのことを考えた。
もうすぐ産まれるあなたの次男。
出逢った時には、すでに奥様のおなかにいた。
その時は納得できたけど、
そろそろ産まれるって聞いたとき、
もしかしたら、あなたは私そっちのけで赤ちゃんを抱くのかしらと思った。
そして、奥様と長男と笑い合うのかしら。
フッと気付くと、目の前にもそんな家族がいました。
男性の顔があなたにダブり・・・
女性の顔が知りもしない美しい女性に変わり。
子供たちがとても楽しそうで・・・
私は見てはいけないものを見るように眺めてた。
その時の私は恨めしい表情をした、怖い女の顔だったことでしょう。
そんな幸せ家族なんて壊れてしまえばいい。
蹴散らかしてしまえ。
そう思った。
私はそんなことを願うから、
だから、きっとうちは幸せではないのかなとも思った。
- From:ユッコ
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- Date:2006/09/18 21:22:00
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