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私を選んでくれてありがとう

彼の存在が、私の中で今日は大きく変わった。

いつもよりずっと長く二人で過ごせて・・・。
お昼ごはん・・・。同じメニューをまた選んだね。

ぐっすり眠る彼に、何度もキスをして・・・。
なかなか目覚めなくて、ちょっぴり寂しかったり・・・。

こんな時間も、愛しさが増していく。

「毎日、こんな風に寝顔が見られたらな」って想いながら、
微笑む私がいたり・・・。

目覚めた彼に抱きしめられて
「愛してる」
「俺もだよ」

やっぱり、私だけなのかな・・・。
少し不安だけれど、素直な私の気持ちは伝わってる。
「だからいいの」って、言い聞かせたり。

彼は今日、私にいろんなことを話してくれた。
少し後ろ向きだった私の気持ちを全て見抜いてる彼は、
「前向きに歩いていこうな」って抱きしめてくれた。

仕事観や、人生観・・・。
いろいろ私に聞かせてくれた。

「辛いことは乗り越えられるから、やってきてるんだからな」
「いつもそばに俺がいるんだよ。なんでも俺に話して。受け止めてあげるから」

彼の前で笑っていたい私は、彼の胸にうずくまって涙ぐんでしまっていた。

「強くなりたいよ」って言った私に、
「強くならなくていい。俺がいるから。大丈夫」

頭をなでて抱きしめてくれてた。

彼は、私よりもぐっと大人な年齢・・・。
それだけじゃない、きっと自分の痛みをやさしさにしてきた人。
そして、これからも彼はそうあり続ける人。
だから、私は彼が好き。愛してるんだって心から思えた。

私も自分の痛みをやさしさにしていきたい。

彼を尊敬する気持ちがいっぱいになった一日・・・。
お互いの町に帰る時、寂しさを飛び越えた気持ちが溢れていた。

車の窓を開けると、
さわやかな夕暮れの秋風が、頬をなでていって・・・。

「ありがとう」私を選んでくれて。

たとえ一緒に暮らせなくても、遠くの町にいても・・・。
私はあなたのそばにずっといたい。

私の手を離さないで、前に連れていってね。

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