『春を迎えちゃいけない』と、あなたは言った。
去年は二人手を繋いで桜並木を歩いたのに…
来年も来たいねって願ったのに…。
どんなに好きでも、あなたは家族を捨てる事はできないよね。
私も奪いたいなんて思ってない。
ただ、もう少し傍にいたいの。
髪を撫でて頭をポンポンってしてほしい。
朝まで二人で眠りたい。
ううん…今だったら声だけでもいい、繋がっていたいよ。
残り少ない一緒に過ごせる時間を大切に胸に刻んでいくから。
あなたも同じ気持ちで過ごしてくれたら嬉しい。
こんなにもこんなにも…『好き』の気持ちが溢れてくるのは、
貴方が初めてです。
