あなたは知らないでしょ・・・

あなたのくれた言葉。
そのひとつひとつが、
未だに私の心を離さないこと。
あなたは知らないでしょ・・・

あなたのくれた言葉。
そのひとつひとつを、
信じていたわけではなかったけど、
泣きたくなるほど嬉しかったこと、
あなたは気づいていないでしょ・・・

私の膝の上で「安心するんだ・・・」
って眼を閉じるあなたを見ている私が、
どんなに幸せな気持ちでいたか、
あなたはわからなかったでしょ・・・

「帰らないで」って言いたいのを我慢して、
「時間だよ」って言うつらさを・・・

車を飛ばして帰るあなたを、
そっと見送る私を、
あなたは強い女だと思っていたんだよね・・・

あなたは泣かない私より、
よく泣く奥さんを守っていかなきゃと思ったんだよね。
私は強いから？
奥さんは弱い人だから？

でも、あなたは知らないでしょ・・・
自分の感情を素直に出せない人のこと・・・
大切な人の前で泣けない人のこと・・・
泣けないっていう弱さもあることを・・・

壊れかけている私を・・・

知らないでしょ・・・