既婚男性との交際を巡り、法外と感じる1000万円の慰謝料を支払った相談者からの記録です。支払い後も元配偶者からの精神的な圧迫（暴言）が続き、解決策を求めています。本記事では、高額な要求に対してなぜ合意してしまったのかという心理的な背景と、支払い後の二次的な精神的被害への対処法について分析します。
【相談者】kei
既婚男性と婚外恋愛関係になり、慰謝料を1000万円支払いました。（彼と私とあわせて）
彼ら夫婦は婚姻期間2年、子供はいませんでした。
当時は法外な額だと思いつつも、表沙汰（調停）にするのが嫌で、支払いました。しかし、やはり金額的にあまりに法外で、今からでも調停を開きたいのですが、既に支払ってしまった慰謝料は、さかのぼって調停にかけることは不可能なのでしょうか？
慰謝料を支払った後も、元奥様から死ね、生きてる資格がない、などの電話も受けています。
法的に解決したいのですが、それは無理なのでしょうか。
弁護士に行く余裕も、市に無料相談もないので、こちらにきました。どう思われますか。
💬 読者からの見解と感情の整理
この相談は、法律的な見解を求める性質が強かったため、読者からは主に「情報収集の方法」と「自己解決能力」を高めるためのアドバイスが寄せられました。
法的解決への第一歩
- 情報の提供: 読者は、法律の専門家ではないことを前提としつつ、インターネット上で検索できる無料法律相談の窓口（法律扶助協会など）の情報を提供しました。
- 行動の呼びかけ: 「無料相談も市にないので」という相談者の言葉に対し、読者は「市だけではなく、県や、地元の弁護士協会、いろいろ、可能性はある」とし、「ご自身にできること、たくさんあると思います。がんばってください」と、自発的な行動の必要性を訴えかけました。
心理的な側面への配慮
- 読者からのコメントは、慰謝料を支払ったことの是非よりも、「今の窮状を打開するために、まず行動すること」に焦点を当てています。これは、法的問題を抱える相談者が、精神的に追い詰められ、思考が停止している状態にあることを理解し、まずは「自分で自分を助ける」ための足がかりを示すという、温かい配慮が示された形です。
💡 運営者による洞察：危機的状況下の意思決定と二次被害への対処
この相談の核心は、「高額な金額の支払い」という経済的ダメージと、「暴言」という精神的な二次被害の二重苦にあります。
1. 危機的状況下での「合意」の心理
婚姻期間2年、子供なしという状況において1000万円（夫婦合わせて）という金額は、一般的に高額と判断されやすいです。にもかかわらず、相談者が「法外な額だと思いつつも」支払いに合意してしまった背景には、以下の心理的メカニズムが考えられます。
- 「表沙汰にしたくない」という焦燥: 自分の社会的信用の失墜や、周囲への露見を恐れる気持ちが極度に高まり、「この問題を一刻も早く終わらせたい」という強い動機が働きます。
- 弁護士を介さない合意のリスク: 専門家の意見を聞かず、精神的な圧迫感の中で相手の要求を飲むことは、冷静な判断能力を失った状態での意思決定であり、結果的に不当な合意に至るリスクを増大させます。
2. 支払い後の「精神的二次被害」への対処
慰謝料の支払いは、金銭的な解決を意味しますが、元奥様からの「死ね、生きてる資格がない」といった暴言の電話は、解決後の精神的な二次被害にあたります。
- 対処法の必要性: 支払い後の暴言や嫌がらせは、法的解決とは別の「ハラスメント」の問題です。感情的なダメージを避けるためにも、法的なアドバイスと同様に、着信拒否の設定、通信記録の保存、暴言に関する証拠収集といった具体的な対策を講じ、精神的な境界線を引くことが極めて重要です。
- 心理的な回復: 経済的・精神的に追い詰められている時こそ、「無料法律相談」など、今使える外部のリソースを頼り、問題を自分でコントロールできている感覚を取り戻すことが、心の回復への第一歩となります。
