離婚が成立間近の彼を持つ相談者から寄せられた記録です。彼が元妻の浮気により離婚するにもかかわらず、その子供の存在が「気になる」という複雑な感情を抱えています。本記事では、彼が持つ「父親」という役割が、新しいパートナーに与える心理的な負担と、それを乗り越えるために必要な覚悟について分析します。
【相談者】りん
私の彼には3歳の子供がいます…。
奥さんとはもうすぐ離婚するみたいです。（奥さんの浮気が原因ですが）そこで、そのあと私のもとへ行くからという彼の言葉を嬉しく思っているのですが、子供の存在がどうも気になるのです…。
子供は奥さんが連れて行くとのことですが、彼から子供の存在が消える事はないと思います。（親なら普通ですよね）
そんな彼を見ながら付き合っていくのも辛いような…。すごく嬉しかったのですが、私には子供の存在がどうも気になります。
同じような経験をされた方はいませんか？
💬 読者からの見解と感情の整理
相談者が具体的に「なぜ子供の存在が気になるのか」を明言しなかったため、読者からはその「気になる理由」を推察し、現実的な問題提起が行われました。
「子供の存在」の具体的な現実
- 金銭的負担の継続: 離婚経験のある読者からは、子供が原因で発生する金銭的な負担が指摘されました。
「子供は一生彼の子供なわけだし、彼は子供が大好きだし、子供との関係を絶つことはないと思いました。（中略）子供が病気した、習い事を始める、進級する、などの理由で、お金が必要になることが多々ありました。」
- 自分の優先順位の低下: 養育費とは別に発生する「プラスの出費」に対して、「お金の面で、私が優先されたことはありません」という現実が語られています。これは、彼が「父親」として子供を優先するたびに、新しいパートナー（相談者）の優先順位が下がるという心理的負担を示唆しています。
- 元配偶者との関係性: 「養育費は子供の権利」であり、親権が元妻にあっても、金銭や面会交流を通じて元配偶者との関係性が完全に切れることはないという現実も指摘されています。
「彼を独占したい」という本音
別の読者からは、相談者の複雑な感情に対し、より核心を突く意見が寄せられました。
「奥様のこともお子さんのことも、ゴミのようにきれいさっぱり捨ててきてくれる彼であって欲しいのですか？（中略）生まれたときから、結婚して子供の親となったことまで含めて今の彼があると理解していますか？」
これは、相談者が抱える「気になる」という感情の裏側に、「彼を父親という過去の責任から解放し、自分だけを見てくれる存在になってほしい」という「独占欲」や「理想化」があるのではないかという心理的分析です。
💡 運営者による洞察：再婚における「父親の役割」の受容
この相談は、「彼との恋愛」と「彼が持つ父親という役割」が一致しないことで生じる葛藤の典型です。彼と結ばれるということは、彼の過去と、未来永続的な「父親」としての役割を丸ごと受け入れるということです。
1. 養育費と「時間」は子供の権利
養育費の支払い義務は、離婚後も子供が成人するまで続く「親としての義務」であり、新しいパートナーの生活水準や感情によって左右されるものではありません。また、お金だけでなく、子供と会う時間や、子供の病気・進学による精神的な関心も、新しいパートナーに譲ることはできません。
この「父親」という役割は、彼にとって一生消えない存在証明です。もし、新しいパートナーがその義務を「自分たちへの負担」と感じるなら、関係性は必ず破綻します。
2. 「父親」を受け入れること＝彼を尊重すること
相談者が本当に彼を好きなのであれば、彼を「父親」から切り離そうとするのではなく、彼が子供を大切にする姿を「彼の人間性」として尊重する必要があります。
彼が子供を大切にする姿に「好感」を持てなくなり、「嫌悪感」に変わったという読者の体験談は、「彼を愛している」という感情が、彼の「過去や役割」を含まない、自分に都合の良い理想像であったことを示しています。
3. 次のステップ：期待値の調整
相談者にとって必要なのは、「子供の存在が気になる」という感情を認めた上で、彼との将来の期待値を現実的に調整することです。
- 金銭的な負担: 養育費に加え、臨時出費があることを前提とした生活設計が可能か。
- 時間的拘束: 子供との面会や緊急時の対応を、自分の時間よりも優先されることを許容できるか。
彼の「離婚するから待っててくれ」という言葉は嬉しい約束ですが、離婚後の彼の人生の「全て」を受け入れる覚悟があるかどうかが、二人が幸せになれるかどうかの分水嶺となります。
