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私の好きだった時間

電話で聞かせてくれる、あなたが回すレコードの音が大好きでした。

「何が聴きたい??」
「これおれが好きな曲」
「この曲今日買ったレコードやよぉ」・・・って

いっつもうれしそうに話しながら、たくさん聞かせてくれたね。
私、あの時間がすごく好きやった。
私だけが聴けるすごい幸せな時間やった。

初めて聞かせてくれたのは元カレと別れた時。

「大丈夫?元気がでるように、piguの為にちょっと聞かせてあげようと思って」
って、私が好きっていってた曲をかけてくれた。

あなたの穏やかで優しい声と、あなたからの優しい想いで胸がいっぱいになりました。

たまに一緒にレコード屋さんいって、ほとんど会話もせず過ごしたね。

レコードに針をおくあなたの指が好き。
レコードを真剣に聞いてる時の顏が好き。
レコードを探してる時の真剣な目が好き。

たまに目を合わして二人で「にかっ」って笑って。
真剣な顏から一瞬私だけに見せてくれる顏になって・・・

あなたをずっと見てたかった。
だから何時間いても私は平気だったよ。
すごく楽しかった。ありがとう。

それが私の大好きな時間でした。
今まで本当にありがとね。

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