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自分で決めた別れなのに

自分で決めた別れなのに
今もまだ貴方が愛しくて仕方ない・・・

もう耐えられないと思って離れたはずなのに、
今は隣に貴方のぬくもりがない事が苦しい・・・

嫌いになろうと、最低な男だったと思いたくて、
頑張ってみたけど無理だった。

私を好きだと言ってくれる人があらわれた。
その方が幸せだって、その人に抱かれたら心が変わるかもって。
でもね、駄目みたいだよ
私の方が、ずっとずっと最低だね。

ほとんど毎日顔を合わせている貴方。
わざと私を見ないようにしていたね。
私、貴方の声が聞きたくて、少しでも少しでも傍に寄りたくて、
思い切って声を掛けてみたんだよ。

貴方は以前とちっとも変わらない、優しい視線をくれたね。
そんなことがどうしようもなく嬉しくて、一人で泣いちゃったよ。

今でも私を好きだと、
だから幸せになって欲しいと、
ならなきゃいけないと、
貴方は言ったね。
そんなズルイ言葉の中でも、
私を好きだと言ってくれた。
貴方の声が言ってくれたことが、すごくすごく嬉しいの。

いつも相手に幸せにして欲しいと望んでいた私が、
初めて幸せにしてあげられたらと思った相手が貴方でした。
すごく傲慢な、自分本位な感情だとは思うけど・・・

たとえ、貴方の心や身体が壊れてしまったとしても、
私は貴方の傍に居たいと思った。
一度も伝えられなかったけど・・・

もう一度貴方の腕に抱かれたいと、
貴方のぬくもりを、匂いを感じたいと、
自分で決めた別れのはずなのに。
今はそう、強く思う・・・

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