後ろ姿

あれは6年前･･･
互いの欲求に従い、互いの欲望に負かされ、二人だけの世界を作ってしまった。

それは何も見せず何も言わず、そこにあった。
手を出せば届く距離だった。

幾らか戸惑ったし、幾度か足踏みした。
けれど、それは輝いてた･･･

さよならという度に君は泣いていたし、僕は困っていた。

「いつか」っていういつかの約束。
現実にしたら全部が壊れて、全てが壊れてった。

最後の最後に壊れなかったのは・・・

今君が、この夜空を見上げている間、繋がっていられる
それだけでいいんだった。

自分の中で封印した想いだったのに、やっと前向きになれたのに、
再会。

最後に見た日から2年目の事だった。

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