最後の一夜となりました

以前「セックスは始まりか終わりか」、というご相談をしたジーンです。
その後のご報告、させてください。

クリスマスに2日続けて彼と仕事で会いました。
忘年会の後、とても頑張ってそれぞれの部屋へ帰りました。
両想いでも関係を進展させるわけにはいかない私たちが、クリスマスムードが最高潮の出張先で同じ屋根の下にいることは、本当に身悶えを通り越して放心状態にさせるような強烈な我慢状態でした。

このとき、本当にこのサイトでみなさんにいただいたコメントばかり、繰り返し自分に言い聞かせてました。
でも、とにかく涙がとまらなくて、泣けるときに泣くのも大事だからいいやと思って思い切り泣いていた所へ、彼が来ました。

翌日、同じ方向へ帰ることになっていたので、一緒に帰ろうという相談でした。
彼は私が明らかに泣いていたのが分かって驚いたと思います。だけど泣いている理由もわかっていたはずで、「泣くな」といって抱きしめられました。
「あなたなら大丈夫だから、泣くな。」といって優しく力強く抱きしめて、髪やおでこにキスしてくれてしまったから、私は極限状態でした。

8ヶ月間ずっと求めていた腕だと思ったら、我慢していたものが一気にあふれ出てくるようで･･･
でも我慢すべきという思いもあって、「こうできる最後だから、あと少しだけこうしていてください」と言うのが精一杯でした。

彼もそれにこたえてくれて、しばらくそうしていてから「今日だけだ、これが最後なら朝まで一緒にいていいことにしよう」と言われました。
断れなかったし、断りたくありませんでした。
それから服を着たまま一緒にベッドにはいって、抱き合って横になりました。
だけど翌日も着て帰るスーツをシワにするわけにもいかなくて脱ぎました、ふたりとも。
下着だけの状態で抱き合いながら、まどろみつつ、どうしてお互いのことを好きなのかとか、お互いの体のことや仕事のこと、他愛ない話までいろいろ話しました。

横になっている間、一度も離れませんでした。
何度かぎりぎりの行為におよんだし、細かい接触はありましたが、一線は超えませんでした。
正直、彼も私も、流れでこのままセックスしてしまえと思ってたと思うし、したかったと思います。
だけどそれから先のこと、考えたら思いとどまるしかなかったです。

究極のがまんを共有することが良いことなのかはまだわかりません。
それに一夜をともにしておいて、一線を超えていないといえるのかもよくわからないけれど、私達の間ではセックスを完遂しなかったことに意味をもたせているように思います。

彼と翌日一緒に帰ったときには、朝までのことはお互い話題にしませんでした。
私が考えているように彼も考えていると思いますが、同意しあったとおりあれを最後にしたいと思います。
新しい年を迎えたので、もう振り返らないでいられるようになりたいって思います。

こうしてここに書き込んでいるということは、本当はまだふっきれてないからなのかもしれません。たぶんそうです。
彼とはその後、二度ほど仕事のメールと年賀状のやりとりをしただけです。

あれから10日たって、まだ彼のこと大好きです。
身体が彼のことを知ったのかどうか、よくわかりません。
しないことによって引きずる思いというか、不全感はちょっぴりありますが、ふたりで選んだ道だから、もうロマンチックな関係を求めるのはやめようと思います。
それを乗り越えた所に、もっとすてきな人間的関係があるかどうかそんな理想論信じたくなかったけど、いまそういうこともあるかもしれないって思っています。

今月末にまた彼と仕事です。
それまでに、彼が残念に思うような女にならないように、好きになってよかった、あのクリスマスの夜を一緒にすごしてよかったと彼が思えるような、品格のある女として輝けるように気持ちを整理しようと思います。
もちろんまだこれからも苦しみとか、揺れはあると覚悟してます。
だからきっとまたきます。

みなさんがそれぞれ幸せな1年となりますように。

• From：ジーン
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• Date：2005/01/06 20:12:00

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