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グリコ・森永事件―最重要参考人Mの詳細

グリコ・森永事件―最重要参考人M
グリコ・森永事件―最重要参考人M
宮崎 学
大谷 昭宏
幻冬舎
グループ:Book / ランキング:521183
価格:¥ 1,575
発売日:2000-01 / 只今品切れ中

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カスタマーレビュー

おすすめ度:おすすめ度

闇社会と報道と警察と おすすめ度 (2006-07-02)
大谷昭宏と宮崎学という、報道側にいて事件に接した者と、闇社会側に足を置いてきて被疑者にもされた者との対決の形で事件が語られる。意見はときに一致しときに対立する。高村薫『レディ・ジョーカー』(1997)、朝日新聞大阪社会部『グリコ・森永事件』(1994)、一橋文哉『闇に消えた怪人』(1996/2000)と読み進んできて、最後に本書にいたってようやく事件の全体像と歴史的位置づけがおぼろげにも見えてきたように思う。被害者の企業を中心に置くと、その下にどす黒く広がる闇社会がある。一方、警察とマスコミがそれと三角形をなすように被害者をとりかこむ。この事件が起きた1980年代は、宮崎によると犯罪の動機が「貧困と差別」から「見栄と欲望」へとシフトしていった時期だという。警察はこの事件で敗北し、信頼を失ったが、同時にこの時期から利権と昇進に組織がむしばまれていった。マスコミもこの事件で警察との関係で報道協定に敗北し、一部の大新聞では骨のある記者たちがとばされた(大谷はその一人)。同時にメディアは犯罪に利用され、いやおうなく組み込まれてゆく。こうしてそれぞれが地殻変動を起こしつつ、日本の世はバブルの時代に突入する。宮崎は、闇社会の論理にしたがい、この事件の最終目的はやはり金にあったと見る。闇社会には闇社会なりの規範があった。この事件でも仲間を売る者は出てこなかった。現代のわけのわからない事件からすると、そこはまだ古典的であって、ひょっとするとグリコ・森永事件は最期の一大古典的事件だったのかもしれない。
切り込む緊張感 おすすめ度 (2002-08-13)
 20世紀の日本の謎として、ついに残されたままになったグリコ・森永事件。「キツネ目の男」として、警察から最重要参考人とされた宮崎氏に、元読売新聞記者で、事件取材にも深くかかわってきた大谷氏が「あなたが犯人ではないのか」と鋭く切り込む。事件の推移や具体的な事実関係は最小限にとどめられているため、別の本での補強は必要。しかし、事件を生み出した「時代」を2人がそれぞれの視点から読み解く試みは、面白いと思います。
グリコ・森永の真犯人とは・・・ おすすめ度 (2001-04-24)
もうすでに時効を迎えてしまったが、戦後の怪事件としては忘れられない事件のひとつが『グリコ・森永事件』ではないだろうか。犯人の顔写真や目撃者が多数いるにも関わらず、不明な点が多く、また広域だった事件だったため、内容を把握するのはちょっと難しい。この本では事件の流れを分かりやすく順を追って説明してくれており、ジャーナリストの大谷さんの鋭い視点や、宮崎氏とのきわどいインタビューなど読みやすく、面白い。事件を少しでも理解できた一冊である。

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